コラム 3 <指し示す内容>
国語の問題には、
「それ」が指し示す内容を書きなさい、
というものがよくあります。
例
雨が降り、そのために試合は中止となった。
この場合、「その」が指し示す内容は、
「雨が降ったこと」です。
試験のテクニックとしては、
「答は、指示語の直前にある」
ことに注目するのが基本です。
ところが私は、ひょんなことから、
これに当てはまらない例を発見しました。
以下の問題に、皆さんなら
どう答えますか?
問
下線部「その」が指し示す内容を、
カタカナ3文字で書きなさい。
「トイレ」という答は、
まあ及第点といえるでしょうが、
この「その」が指し示す内容は、
そんな生易しいものではありません。
文脈を考え、
「行間を埋める読み方」をすれば、
真の正答は、「トイレ」ではなく
「ウンコ」であることがわかります。
これは、受験界にとって、衝撃です。
国語教育のありかたを、
根底から覆すものとなるでしょう。
こんなことを考えて、
私は生きています。
2004 ufy Takahashi